岩崎夏海の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

もしドラ

 
 

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読みました。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は、
ご存知の通り、公立高校の弱小野球部のマネージャーが、
現代経営学のグル、ドラッカーの「マネジメント」を頼りに、野球部に改革をもたらし
甲子園を目指すと言うストーリー。
2011年2月21日付ランキングの時点で179.7万部を突破した超ベストセラーです。

今日は読むものがなくなったので、改めて再読しました。

 

以前読んだ時は、さほど感動は無かったのですが、
会社を経営する立場になってから改めて読みなおしてみると、
当時気づかなかった発見が多くありました。

部が徐々に部の枠をはみ出して、他の部や学校、または社会に影響を与えていく部分では、
不覚にも感動で涙してしまいました。

これは経営者目線での感情移入でしょうか?
それともただ単に老いただけでしょうか?(笑

 

メモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバです。

 

 

彼女にはそういうところがあった。
考えるより先に、まず行動するのだ。

「どうやったら野球部を甲子園に連れていけるか」と考える前に、
まず「野球部を甲子園につれていく」と決めてしまった。
そして、そう決めたらもう考えるのをやめ、すぐに行動に移したのである。

 
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マネージャーの仕事は、体系的な分析の対象となる。
マネージャーにできなければならないことは、
そのほどんどが教わらなくてとも学ぶことができる。
しかし、学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできな資質、
始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。
才能ではない。
真摯さである。

ーー

あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。

 
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野球部のするべきことは、「顧客に感動を与えること」なんだ。
「顧客に感動を与えるための組織」というのが、野球部の定義だったんだ!

 
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働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。
そのためには、

・1)生産的な仕事
・2)フィードバック情報
・3)継続学習が不可欠である。

 
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専門家は専門用語を使いがちである。
専門用語なしでは話せない。
ところが、彼らは理解してもらってこそ初めて有効な存在となる。
彼らは自らの顧客たる組織内の同僚が必要とするものを供給しなければならない。

このことを専門家にさせることがマネージャーの仕事である。
組織の目標を専門家の用語に翻訳してやり、逆に専門家のアウトプットを
その顧客の言葉に翻訳してやる
こともマネージャーの仕事である。

 
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成長に準備が必要である。
いつ機会が訪れるかは予測できない。
準備しておかねければならない。
準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。

 
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仕事を生産的なものにするには、四つのものが必要である。

・1)分析である。
   仕事に必要な作業と手順と道具を知らなければならない。
・2)総合である。
   作業を集めプロセスとして編成しなければならない。
・3)管理である。
   仕事のプロセスのなかに、方向づけ、質と量、基準と例外についての
   管理手段を組み込まなければならない。
・4)道具である。

 
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マネジメントの正統性

正統性の根拠は一つしかない。
すなわち、人の強みを生産的なものにすることである。
これが組織の目的である。
したがって、マネジメントの権限の基盤となる正統性である。
組織とは、個としての人間一人ひとりに対して、
また社会を構成する一人ひとりの人間に対して、
何らかの貢献を行なわせ、自己実現させるための手段である。

 
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あらゆる組織が、事なかれ主義の誘惑にさらされる。
だが組織の健全さとは、高度の基準の要求である。
自己目標管理が必要とされるのも、高度の基準が必要だからである。

成果とは何かを理解しなければならない。
成果とは百発百中のことではない。百発百中は曲芸である。
成果とは長期のものである。
すなわち、まちがいや失敗をしない者を信用してはならないということである。
それは見せかけか、無難なこと、下らないことにしか手をつけていない者である。
成果とは打率である。
弱みがないことを評価してはならない。
そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は優れているほど多くのまちがいをおかす。
優れているほど新しいことを試みる。

 
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市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。

 
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摯さを絶対視して、初めてまともな組織といえる。
それはまず、人事に関わる決定において象徴的に表れる。
真摯さは、とってつけるわけにはいかない。
すでに身についていなければならない。
ごまかしがきかない。
ともに働く者、特に部下に対しては、真摯であるかどうかは二、三週間でわかる。
無知や無能、態度の悪さや頼りなさには、寛大たりうる。
だが、真摯さの欠如は許さない。決して許さない。
彼らはそのような者をマネジャーに選ぶことを許さない。

 
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古代の偉大な科学者アルキメデスは、
「立つ場所を与えてくれれば世界を持ち上げてみせる」と言った。
アルキメデスの言う「立つ場所」が、集中すべき分野である。
集中することによって、初めて世界を持ち上げることができる。
したがって集中の目的は、基本中の基本というべき重大な意思決定である。

 
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組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、
努力ではなく成果に向けさせなければならない。
成果こそ、すべての活動の目標である。

成果よりも努力が重要であり、
職人的な技能それ自体が目的であるかのごとき錯覚を生んではならない。
仕事のためではなく成果のために働き、
贅肉ではなく力をつけ、
過去でなく未来のために働く能力と意欲を生み出さなければならない。

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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