Cocktail Short Stories | 終わらないマイタイな日々

 

 

コーストラインで新調した花柄のセミロングをビージクルーザーに乗せて、ラチエン通りを海に走らせる。

 

台風3号のスウェルがここ湘南エリアにも届きだしたとの情報をキャッチしたのが10分前、早速ボーイフレンドのリュウジとパークで待ち合わせ。

 

「エンドレスサマー」を観て以来、私の今までの価値基準が自分の中で音を立てて崩れて行った。

湘南に引っ越してきて3年、今ではサーフィンがない生活は考えられなくなってしまった。

私の体の中には、いつも波の音が流れている。

 

チサンポイントでは、きれいなグーフィーの波がブレイクしていた。

リュウジと顔を見合わせて、思わずハイタッチ。

早速二人並んでゲットアウトする。

 

波の乗りやすさも手伝って、私の憧れのハングファイブが決まった。

世界の頂点に立っているような最高の気分!

 

シャワーを浴びてから、ツーブロック離れたリュウジの家に向かう。

波乗りの後のちょっとした反省会が二人の楽しみ。

リュウジは台所でマイタイを作りながら「おかえり」といつもの挨拶。

 

「明日も今日の波が続くといいね」

と、二人で乾杯。

 
 

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