辻秀一の「禅脳思考」

On 2014/10/25

 

辻秀一の「禅脳思考」

辻秀一の「禅脳思考」

 

辻秀一の「禅脳思考」を読みました。

ポジティブ思考を含めた、認知脳が行なっている「意味付け」に気が付くことで、これの良し悪しを問うことの呪縛から解放されましょう。そして禅的なフローの状態を保つことで、内発的動機を高めて、成功を自分自身で決めましょう。というのが大まかなコンセプトだと理解しました。

僕自身、企業のコンサルティング仕事をしているときは、クライアントのちょっとした言葉ひとつで、必要以上に勝手に意味付けを行なってしまい、自分の心や精神状態が動いてしまっていることに気がつくことが多々あります。そういう意味では、この本が提案する禅脳思考の重要性を感じている人間の一人と言えるかもしれません。

これらを理解した上で、重みを感じさせられる強いコトバもたくさん鏤められていました

”成功とは、外界にないということ。
成功を決めるのは、自分自身だということ。
そして、成功は心の状態、すなわち、満足感だということ。”

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

最高のパフォーマンスができる心の状態とは?

「行動の内容に関係なくパフォーマンスが発揮されるときの状態は共通していてそれはフローという心の状態」

私は、これを日本的な感性を交えて「揺るがず」「とらわれず」の心の応対だと表現しています。

自分の心の状態そのものが、自分自身のパフォーマンスの質となって影響する。心の状態がパフォーマンスのレベルと決定し、自分の能力を発揮する大きな鍵になっていることを知る人は少ないでしょう。
 

「何をすべきか」はわかっているのに、それを質高く遂行できないのは、心の地謡に「揺らぎ」「とらわれ」、つまりノンフロー状態が生じているからです。

 
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ポジティブ思考の限界

ポジティブ思考は、外界の出来事に無理矢理プラスの意味付けをおこすこと。

例えば、「雨のおかげで水も飲めるのだから、雨は憂鬱で嫌なものじゃないんだ、いいことなんだ、プラス思考、プラス思考!」と考えているうちは、実は雨にとらわれている状態です。

雨に良い意味付けをしようと悪い意味付けをしようと、意味にとらわれているときは、結局は外界に自分の心が影響を受けています。

意味にまみれている「意味ダルマ」を転がしているうちは、最大・最適なパフォーマンスはアウトプットできないわけです。その状態では、残念ながら本来の自分の力を発揮するには至りません。

(中略)

人間は認知の脳機能が優れているので、それが進化の過程で第一に重要な脳という主役となっています。さらに、現代社会はそれが暴走しやすいのです。常に結果が大切なので、目標ややらなくてはならないことの実行が求められます。比較・評価される世界ですから、どうしても認知脳が最大に働くようになっているのです。

そして、認知脳が働けば働くほど、意味付が行なわれ、どんどん意味付の意味ダルマが転がっていくのです。したがって、よほど意識していないと、このような心エントリーな生き方はできないでしょう。

 
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実力発揮には、ポジティブ思考より禅的な思考

人間は、脳と心でできた生き物です。第一の脳である認知脳が主役となって生きているのが人間です。
認知脳といえば意味付です。つまり、「自分に気づく」とは、「意味付けしている自分に気づく」ということでもあります。

私たちは、あらゆるものに意味付をして、意味付の中で生きています。しかし、実際に存在するすべてのものや現象には、本来は意味などついていないのです。
雨が降ると憂鬱になるのは、認知脳が「雨」に「憂鬱」という意味をつけるからに他なりません。

 
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苦しい原因は、「ネガティブ思考」ではない

ネガティブ思考が苦しさをつくるのかもしれませんが、それ以上に、「ネガティブ思考がいけない」と自己否定していることが、実はもっとも苦しさをつくっています
私は「ネガティブでいい」と言っているわけではありません。ネガティブな意味付けをしてしまう人間の特性を否定しても、結局はフロー状態にはなれないと言いたいのです。

そもそも、どんなものや事柄にも意味は付いていません。それらに後天的に意味を付けているのは人間の認知機能です。
その意味付のパターンが、「ネガティブなのか」「ポジティブなのか」の違いでしかありません。いくらネガティブな意味付をポジティブにしても、意味付けにゆり動かされて、外界の環境や出来事・他人にとらわれ、心に影響を与えてしまっていることには変わりありません。

 
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私も苦しいと感じることやつらいと思うことはたくさんあります。

しかし、それは私の脳の認知機能がつくり出しているだけです。私の人生は、「いろいろなことが起こるという事実」と「そこに私が意味付をして、さまざまな感情を起している」という、この2つでできているだけなのです。

 
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「過去はもはや関係なく、未来はまだ来ぬ」
「問題になるは量あらずして質なり」
「精神的活動なくば一種の死であり、人間の生きながらの埋葬である」

 
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内発的動機の高い人は、行動の源泉が外部にはありません。「好きだから」「自分で決めているから」「成長を味わいたいから」「一生懸命を楽しみたいから」などがそれにあたります。
「今に生きる」のも、本気の原点です。今に生きる人は、どんな瞬間にも今は二度とないことを考えているので、本気でこの瞬間を生きる習慣があるのです。
このような思考習慣が、同じ人生を歩んでいても、目に見えないところで、さまざまな違いを生み出していくことになります。もちろん、同じように仕事をしていても、外発的にやる気をつくり出している人との違いが出てきて当然です。

 
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「そこそこ好きなことを仕事にする」ことは、禅脳思考ではありません。また、「仕事を好きになる」のも、禅脳思考ではありません。

 
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「好き」は絶対的で自由です。

 
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人間関係を好転させる生き方

一人ひとりが自分の心の状態に責任を持ち、フローな状態で機嫌よく生きることができれば、人間関係の悩みは解決されるのです。
だから、まずは、「自分の機嫌は自分でとる」ことが、人間関係の問題を解決するカギになります。
どんな人でも、機嫌が悪いときは、人に優しくできません。人に優しくしようと言う前に、自分の機嫌をとることで、人に優しく接することができるのです。

 
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心の状態は誰が決めるのか?

自分の心の状態は自分で決める、ということができるようになれば、外界の「環境」「出来事」「他人」に関係なく自分らしく生きることができます。

自分の心は自分で決めると、まず決めることが禅脳思考では大事です。

どんなときでも、自分の心には、相手が影響しないようにすべきなのです。

思考のレベルが変われば、脳が変わる。すなわち、自分が変わるということなのです。

 
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「相手を見通してあげる」という発想

見通すとは、その瞬間だけを見て判断・評価しないということです。

人は、その瞬間だけで判断されることをとても嫌います。

 
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人生を豊かに生きる心のあり方

成功とは、外界にないということ。
成功を決めるのは、自分自身だということ。
そして、成功は心の状態、すなわち、満足感だということ

 
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仕事も作品、一日も作品

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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Link: モーリス・ドリュオンの「みどりのゆび」

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