渡辺淳一の「鈍感力」
渡辺淳一の「鈍感力」を読みました。
ちょっと思うことがあって、再読しました。
目次は以下の通りでした。
その1 ある才能の喪失
その2 叱られ続けた名医
その3 血をさらさらと流すために
その4 五感の鈍さ
その5 眠れる大人
その6 図にのる才能
その7 鈍い腸をもった男
その8 愛の女神を射とめるために
その9 結婚生活を維持するために
その10 ガンに強くなるために
その11 女性の強さその1
その12 女性の強さその2
その13 嫉妬や皮肉に感謝
その14 恋愛力とは?
その15 会社で生き抜くために
その16 環境適応能力
その17 母性愛この偉大なる鈍感力
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
叱られ続けた名医
みなさんもお気付きかと思いますが、だいたい、年齢をとっても元気な人は、ほとんど他人の話はききません。
たまにきいても、「はいはい」ときき流しているだけで、その分、自己中というか、ナルシスティックです。
悪くいうと、自分勝手、ともいえますが、この、あまり他人のいうことに気にしない、きかないところが、健康の秘訣でもあるのです。
要するに、あまりくよくよせず、他人に嫌なことをいわれてもすぐ忘れる。このいい意味での鈍さが、精神の安定と心地よさにつながり、ひいてはそれが血の流れをスムーズに保つことになるのです。
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血をさらさらと流すために
われわれの血管は自律神経によってコントロールされています。いい意味での鈍感力をもった人の自律神経は、異様な刺戟に見舞われることなくいつも血管を開いて、さらさらと全身に血を流すように働いているのです。
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六万時間の損
一般人の人が一日7時間寝るとして計算すると、床についてすぐ眠れる人と、二時間くらい悶々として眠れず、目覚めたときにまた二時間くらい呆っとして仕事ができない人とでは、一日に4時間の差が生じます。
これを一ヶ月を30日として計算すると120時間、一年間にすると1440時間、一生でみると、人がもっとも活動する二十歳から六十歳の40年間だけをみても、5万7600時間のロス、ということになります。
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甘やかさずに褒める
「○○ちゃん、これはうまくできたねぇ。とても素晴らしいよ」とか、「ここはいい、凄いから頑張るんだぞ」と一つでもいいところを見付けて褒めてやる。
ご存知のように、子供は単純で調子がよくて、図にのる生きものです。
この修正を利用しない手はありません。(中略)
よく、「誰それには才能があって、誰々には才能がない」などといいますが、それは見かけだけからいっていることで、間違いです。
才能はあるなし、ではなく、いかに引き出された否か、の違いです。
世間でいっている、才能がある人とは、しかるべきときに、しかるべき方法で、才能を引き出された人のことです。
そして才能がない人とは、しかるべきときに、潜んでいた才能を引き出してもらえなかった人のことです。
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会社で生き抜くために
さまざまな人の、さまざまな癖や態度が気になる人もいれば、あまり気にならず、そんなことはどうでもいい、と思う人もいます。
このあたりは、人それぞれの感性ですが、一つだけはっきりしていることは、さまざまな不快感をのみ込み、無視して、明るくおおらかに生きる、そんな鈍感力を身につけた人が、集団の中で勝ち残るということです。
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母性愛この偉大なる鈍感力
母親の愛は、鈍感力の最たるものです。
自分のお腹を痛めて産んだ子供がやることはすべて愛しくて、許せる。
その許せる気持ちそのものがまさしく鈍感力を生みだす原点になるのです。(中略)
これこそ、鈍感力以外なにものでもありません。
自分のお腹を痛めて産んだ子供がやることはすべて愛しくて、許せる。
この許せる気持ちそのものが、まさしく鈍感力を生みだす原点になるのです。
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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