稲盛和夫の「生き方―人間として一番大切なこと」

 

稲盛和夫の「生き方―人間として一番大切なこと」

稲盛和夫の「生き方―人間として一番大切なこと」

 

稲盛和夫の「生き方―人間として一番大切なこと」を読みました。

 

大変ためになりました。

しかし、いまの僕では、まだまだ学びきれないところも多く残りました。
今後、時間をかけて何回か読み直しながら理解していく一冊になりそうです。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

求めたものだけが手に入るという人生の法則

人生はその人の考えた所産であるということは、多くの成功哲学の柱となっている考え方ですが、私もまた、自らの人生経験から、「心が呼ばないものが自分に近づいてくるはずがない」ということを、信念として強く抱いています。つまり実現の射程内に呼び寄せられるのは自分の心が求めたものだけであり、まず思わなければ、かなうはずのこともかなわない。

いいかえれば、その人の心の持ち方や求めるものが、そのままその人の人生を現実に形づくっていくのであり、したがって事をなそうと思ったら、まずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。それもだれよりも強く、身が焦げるほどの熱意をもって、そうありたいと願うことが何よりも大切になってきます。

 
——————————————
 

寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切

同じような能力をもち、同じ程度の努力をして、一方は成功するが、一方は失敗に終わる。この違いはどこからくるのか。人はその原因としてすぐに運やツキを持ち出したがりますが、要するに願望の大きさ、高さ、深さ、熱さの差からきているのです。

こういうと、あまりに楽観的すぎると首をかしげる人もいるかもしれません。しかし寝食も忘れて、思って、思って、思い抜くということは、そう簡単にできる行為ではありません。強い思いとすさまじい願望を持続させ、ついには潜在意識にまでしみ込ませるほどでなくてはいけないのです。

 
——————————————
 

たしかに運命というのものは、自分たちの生のうちに厳然として存在します。しかしそれは人間のチカラではどうにも抗いがたい「宿命」なのではなく、心のありおうによっていかようにも変えていけるものです。運命を変えていくものは、ただ一つ私たちの心であり、人生は自分でつくるものです。東洋思想では、それを「立命」という言葉で表現しています。

 
——————————————
 

できないことがあったとしても、それはいまの自分にできないだけであって、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切です。まだ発揮されていない力が眠っていると信じるべきなのです。

 
——————————————
 

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

 
——————————————
 

六つの精進

1)だれにも負けない努力をする
2)謙虚にして驕らず
3)反省ある日々を送る
4)生きていることに感謝する
5)善行、利他行を積む
6)感性的な悩みをしない

 
——————————————
 

人を惑わせる「三毒」をいかに断ち切るか

怒り、欲望、愚痴

 
——————————————
 

六波羅蜜(ろくはらみつ)=魂を高めるために不可欠な修行。

1)布施 世のため人のために尽くす利他の心をもつ
2)持戒 煩悩、欲望を抑制する
3)精進 だれにも負けないくらいの努力をする 
4)忍辱(にんにく)苦難んい負けず、耐え忍ぶ
5)禅定(ぜんじょう)揺れ迷うこころを一点に定める
6)智慧 宇宙をつかさどる真理に近づく

 
——————————————
 

心の持ち方ひとつで地獄は極楽にもなる

老師が語るには、地獄と極楽には同じように大きな釜があり、そこには同じようにおいしそうなうどんがぐつぐつと煮えている。ところがそのうどんを食べるのが一苦労で、長さが一メートルほどの長い箸を使うしかないのです。

地獄に住んでいる人はみな、われ先にうどんを食べようと、争って箸を釜につっ込んでうどんをつかもうとしますが、あまりに箸が長く、うまく口まで運べません。しまいには他人がつかんだうどんを無理やり奪おうと争い、ケンカになって、うどんは飛び散り、だれ一人として目の前のうどんを口にすることはできない。おいしそうなうどんを目の前にしながら、だれもが飢えてやせ衰えている。それが地獄の光景だということなのです。

それに対して極楽では、同じ条件でもまったく違う光景が繰り広げられています。だれもが自分の長い箸でうどんをつかむと、釜の向こう側にいる人の口へと運ぼ、「あなたからお先にどうぞ」と食べさせてあげる。そうやってうどんを食べた人も、「ありがとう。次はあなたの番です」と、お返しにうどんを取ってあげます。ですから極楽では全員がおだやかにうどんを食べることができ、満ち足りた心になれる。

 
——————————————
 

日本よ、「富国有徳」を国是とせよ

日本がめざすべきは、経済大国でも軍事大国でもなく、こうした徳に基づいた国づくりではないでしょうか。ソロバン勘定に長けた国でもなく、軍事力の誇示に忙しい国でもなく、徳という人間の崇高な精神を国家理念の土台にして世界に接していく

そういう国家になったとき、日本は国際社会からほんとうに必要とされ、尊敬される国となるはずです。また、そういう国を侵略しようとする輩もいないでしょう。そういう意味では、最善の安全保障制作でもあるはずです。

 
——————————————
 

因果応報の法則のほうが運命よりも若干強いということです。人生を律するこれら二つの力学があって、因果律のもつ力の方が運命のもつ力をわずかに上回っている。そのため私たちは、もって生まれた運命でさえも、因果応報の法則を使うことで、変えていくことができるのです。

 
——————————————
 

因果が応報するには時間がかかる。このことを心して、結果を焦らず、日ごろから捲(う)まず撓(たゆ)まず、地道に善行を積み重ねるよう努めることが大切なのです。

 
——————————————
 

森羅万象を絶え間なく成長させる宇宙の流れ

原理としては簡単なことです。宇宙自身がすべてをよりよくしていこうという意思を備えており、そこに属するあらゆるものにも成長発展を促している。したがって宇宙に存在するすべてのものは成長し、発展することが本然である。むろん私たち人間もその例外ではありません。

ですから、宇宙の意思と同じ考え方、同じ生方をすれば、かならず仕事も人生もうまくいくのです。

 
——————————————
 

生まれたときよりも少しでも善き心、美しい心になって死んでいくこと。

 
——————————————
 

真にすばらしい人間は「無名の野」にいる

 
——————————————
 

神や仏は、あるいは宇宙の意志は、何事かをなした人を愛するのではありません。何事かをなそうと努めている人を愛するのです。

 

 

——————————————————————————–
*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

——————————————————————————–

 

Link:清水良典の「二週間で小説を書く!」

BOOK LOG一覧はこちら

booklog