鴻上尚史の「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」
鴻上尚史の「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」を読みました。
BookLOG 200冊目は、演出家 鴻上尚史さんの一冊。
「どうしてみんな、顔や髪型、ファッッションと同じように、声や感情、体や言葉に気を使わないんだろう?」というインサイトはとても興味深い。
20年の演出経験から生み出されたロジック、ノウハウから説明されると説得力がありますね。
目から鱗のヒントがたくさんありました。
以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。
感情は伝わる
僕がどうして、感情を「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」の一番にあげたかといえば、感情は、服装や髪型とおなじように、相手に伝わるからです。
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本当の感情
働くということは、他人の欲望を実現するということです。得意先の要求に応え、会社のノルマに応え、お客の無理に応え、相手が何を要求していて、自分はどう振る舞えば一番いいのかを考え続けるということです。
そうしないと、生きていけません。(中略)
そういう他人の欲望を実現する生活を続けていると、だんだん、自分の欲望がわからなくなります。そして、自分が、本当は何をしたいのか、本当はどういう感情なのかを、見失いがちになるのです。
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感情を運動させる
散歩でもジョギングでも水泳でもテニスでも、とにかくなんでもいいのですが、自分の体を動かしている人は、運動することで、自分の体がどんなに快適になるか知っています。体は、動かさないと、なまってきます。動きにキレがなくなり、やがて、運動能力のものが落ちてきます。
実は、感情も同じことが言えるのです。ふだん、感情を動かさない人や、同じ方向にしか動かさない人は、感情がなまって、やがて、感情を失い始めます。
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声の大きさ
たいていの人は、三つです。「みんなと話す時」と「相手と話す時」と「一人でつぶやく時」の三種類の大きさを、日常、無意識に使っています。
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声の音色
残念ながら、ほとんどの人が一種類です。
自分の音色は、一色のまま。
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声に出すときに大切なことは三つ。
一つ目は、「首、肩、胸などに余計な緊張がないこと」。
二つ目は、「お腹で声を支えていること」。
三つ目は、「声が前に出ていること」。
(中略)口から出た声は、そのまま、すとんと地面に落ちていませんか?
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日常、声を出すときの基本的な場所は、顔全体です。顔全体を響かせるという意識で声を出すと、共鳴がまんべんなくおこなわれます。
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新しいルールだけが、体を自覚的に目覚めさせるのです。
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あぐらをかいて座ります。そのまま、お尻をごりごりと動かしてください。お尻の下に、ゴツゴツと当たる骨を感じるはずです。座骨です。この座骨の上に骨盤を立てて、その上に背骨を置いて、その上に頭を置くというイメージを持ってください。体の緊張がふっと抜ける感覚を感じるはずです。
その骨盤の状態が、自然のS字型です。その角度を体で覚えてください。
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喋り続けなければいけない時、丹田をずっと意識するとあなたの声はかれにくくなります。
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・第一の輪 あなた一人の状態。自分に話す言葉(ひとり言)。
輪の直径は、1メートルぐらい。・第二の輪 相手と話す言葉。相手に関心、集中する状態。
輪の直径は、1.5から2メートル。・第三の輪 みんなと話す言葉。周りすべてに関心、集中する状態。
輪の直径は、あなたのいる場所によります。
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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。
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