小川和也の「デジタルは人間を奪うのか」

 

デジタルは人間を奪うのか

デジタルは人間を奪うのか

 

小川和也の「デジタルは人間を奪うのか」を読みました。

 

公私ともにお世話になっているGDCの小川社長の最新著書。
膨大な未来リサーチを目にすることで、様々な気づきを手にすることができたオススメの一冊です。

 

以下、僕の中で「引っかかり」のあったコトバのメモを読んで興味がわいた人は、手に取って読んでくださいね。

 

 

永遠に止まらない心臓

2014年、イリノイ大学の物質科学者であるジョン・ロジャース氏とワシントン大学の共同研究により永遠かつ正確に動き続ける心臓ペースメーカーが開発された。

人間は、生きること、死ぬことと、どのように向き合えば良いのか。永遠に止まらない心臓を手に入れた時に、人間には新たな難問が突きつけられることになる。

永遠に止まらない心臓を手に入れることに対しても、実は期待より違和感の方が大きい。

 
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デジタルテクノロジーと人間

日本人のインターネット利用についての統計データ(ノートンによる調査)によると、日本のネット利用者は一週間に49時間もインターネットに接続しているという。一日平均すると7時間にも及ぶ。

ウェブ閲覧がもっとも多く一週間で13.2時間。
次がソーシャルネットワークで週に6.8時間

その他はゲーム、メール、金銭的取引と続いている。
ちなみに、インターネットへの依存度については、「インターネットなしでは24時間以上耐えられない人」が54%にも及び、「3時間以内にインターネットの禁断症状を覚える人」が19%もいる。

 
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一日あたりのインターネット上に流れる情報量はDVD 1億6800万枚分。
一日で送られるメールは2940置く通。
フィエスブックには一日に5億3200万の近況報告の投稿。

 
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世界の人口は70億人を超えた。
2050年には96億人、2100年までに100億人を上回る見通しだ。世界の人口が増すにつれ、デジタルの存在感、それが及ぼす影響力も増す一方だろう。

 
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評判を求め過ぎる子供たち

全米の9歳から15歳までの子供に対して行った調査(2013年4月19日、米国発達心理学界会議にて発表)によると、13歳未満の子供たちの約四分の一がソーシャルメディアを使っており、それが子供たちの価値観に大きな影響を与えているという。

 
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ソーシャルメディアが失言を誘発する

ソーシャルメディアは、「失言を誘い出す魔性」のようなものを持っているのかもしれないと思うことがある。

 
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2009年の時点で、既に世の中でおよそ25億個のものがインターネットに繋がっていたが、その多くはパソコンや携帯電話であった。それがいま、家具、食器、衣服、靴、文房具など、あらゆるモノへとつながりの対象を拡張しはじめている。

IoT(Internet of Things)

2020年には300億個の多種多様なモノがインターネットにつながり、それにより創出される経済的付加価値の総計は1.9兆ドルになると推定しているが、中にはIoTの規模はそれ以上になるとみている専門家もいる。

 
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グーグルとアップルが自動車産業を支配する?

 
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躍進するロボット記者

米国の主要メディアでは、コンピュータプログラムを使って記事を生成する「ロボット記者」の導入が本格化してきている。

 
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人間の仕事の多くが消滅する

子供たちが大人になる頃、その65%はまだ存在していない職業に就く

 
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脳に近づくニューロ・チップ

2020年までに人間の脳についてあらゆる科学的知見を全て一つのコンピュータに結集し、複雑な脳の機能を可能な限りシミュレートできるようにすることを目的に進められている「Human Brain Project」は、EUの支援により10年間で16億ドルの予算が組まれている

 
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記憶の複製

脳につなげたスイッチをオンにすることで長期記憶を復元し、オフにすることで忘却させること、さらには記憶を忘却させたラットにエンコードした記憶を再度インストールすることができたという。

 
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決して、脳を新たな戦場などにしてはならない。

 
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パラリンピックがオリンピックを超える

2012年のロンドンオリンピックにて、両脚が義足の陸上競技選手では初めてオリンピックへの出場を果たす。個人種目の陸上男子400メートルでは準決勝、陸上男子4×400メートルリレーでは決勝まで進み、南アフリカチームのアンカーを務めた。

 
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世界で4番目にパワフルな日本製スーパーコンンピューター「京」を使っても、人間の脳が一秒間に行う活動のわずか1%をシミュレートするのに40分もの時間を要するという。

 
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デジタル認知症

 
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ネット断食

 
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情報は知識でも思考でもない

ソーシャルメディアは、人と人のコミュニケーショんを活性化した。その中には、情報、知識、思考が混在し、大量の住来がなされている。それに伴い、情報、知識、思考が混同されているのではないかと思うようなことも増えた。

デジタルは人間を奪うのか。
いま、人間とデジタルの関係はその分岐点にある

 

 

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*企画は身体性。良質な企画は世の中を変える。
*良きインプットが良きアウトプットを作る。

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Link:小川和也の「デジタルは人間を奪うのか」

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