オダギリ展子の「最強のデスクワーク術」
机のレイアウトや、ファイリング、コピー、ファックス、文房具などなど、74項目に渡り「整理方法」がまとめられている一冊。大手企業でそれなりの期間勤めると、これらのデスクワーク術は嫌でも自然と身に付くものなので、僕としては残念ながら新たな発見は少なかったような気がしました。しかし、新入社員や事務職を始めた人やフリーランスの人にとっては新鮮に映るかもしれませんね。
会社を運営しはじめると、やはりこのような「情報処理、整理」関連の本は、ついつい気になって手にしてしまいます。色々読みましたが、やはり気になるのは元祖整理法といえる野口悠紀雄の「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)ですね。よく使うファイルを時系列や分類を無視して常に手前に持ってくる発想は斬新でした。本書は、当時、これから到来するであろう情報社会を見据えた意味でも、整理術の金字塔だったと記憶しています。そして、これをもう少しクリエイティブな要素を加えて発展させたのが、個人的にもオススメの「佐藤可士和の超整理術」です。これは整理の概念を図形等を交えてとってもわかり易く表現している一冊なので、クリエイティブな仕事をしている人だけでなく、頭の中の考え方を整理したい人にとっても目から鱗となり得る一冊だと思います。
日常的に身に付けた技術を、「特定のターゲットに向けて改めてまとめ上げること」で、新たな価値が情報に見出される訳ですね。そんな事をこの本の(中身というよりこの本の)あり方から改めて考えさせられました。いま力を入れているハワイのサーフィン映像制作も同じことなのかもしれない。もう少し付加価値を高める方法を模索してみよう。
Link: 佐藤可士和の「クリエイティブシンキング」
Link: ハワイの映像 Youtube Channel
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