佐々木圭一の「伝え方が9割」
佐々木圭一の「伝え方が9割」を読みました。今まで以上に個人の伝え方を磨く必要性が高まった時代において、プロのコピーライターが苦労して身に付けた方程式をたった1400円で習得することができると考えると、とっても安い!これはお買い得でっせ〜、旦那!ということで、以下、「引っかかり」のあった言葉たち。興味ある人は本を手に取ってみてくださいね。
世の中大勢の伝え方は、温泉でお気軽ピンポンをやっているレベルです。つながるし、一応ピンポンにはなっている。その状態をチャンスととらえ、あなたがコツを身につけることで、温泉のピンポンとは明らかに一線を画すことができます。(中略)この本の目指すところは、狙って毎回(言葉のスマッシュを)打てる人になることです。人生の決めどころで、狙ってスマッシュを打てるようになる。しかもそれは、現実にできることなのです。今こそ学ぶチャンスです。他の人はまだそこに気づいていません。
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この現代ほど、個人発信が力をもった時代もかつてありません。変化を一番実感しているのはあなた自身ではないでしょうか。あなたは今まで受け手だったのが、とつぜん発信者になったのです。この変化には2つの理由があります。「組織へのうたがい」と「情報の洪水」です。
「組織へのうたがい」は、企業や政府などの組織はいいことしか言ってないのではないかと疑う気持ちです。震災での政府や一部企業の対応も「組織は信じられない」という世の中の空気に拍車をかけました。人はどんどん裏読みするようになり、「企業が語ることを、そのまま信じないぞという空気が世の中にでてきました。
「情報の洪水」は、WEBの普及により、あまりにも情報が増え、人が処理できる量を超えてしまったことをさします。人は自分の周りにあるすべての情報を追うことができなくなりました。そこで知っている人、特定できる個人のコトバ以外をシャットアウトする状況になったのです。
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<「ノー」となるはずだったお願いを「イエス」に変える3つのステップ>
・1)頭で思ったことをそのまま口にすることはやめる
・2)相手の頭の中を想像する
・3)相手のメリットと一致するお願いをする
=「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」————————————–
<「相手の頭の中を想像する」ときの、とっておきの7つの切り口>
・1)相手の好きな事
「デートしてください」→「驚くほど旨いパスタどう?」・2)嫌いなこと回避
「芝生に入らないで」→「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」・3)選択の自由
「デートしてください」→「驚くほど旨いパスタの店と、
石釜フォカッチャの店とどちらがいい?」・4)認められたい欲
「残業お願いできる?」→「きみの企画書が刺さるんだよ。
お願いできない?」・5)あなた限定
「自治会のミーティングに来てください」→「他の人が来なくても、
斎藤さんだけにはきてほしいんです」・6)チームワーク化
「勉強しなさい」→「いっしょに勉強しよう」・7)感謝
「トイレを汚さないで」→「トイレをキレイに使っていただき、
ありがとうございます」————————————–
世の中の情報量は10年で役530倍になった。感動のないコトバは無視される時代。ただでさえ溢れている情報の中で、個性のない普通のコトバは無視されるどころか、なかったものとして扱われます。そんなコトバは深夜に通り過ぎる貨物船です。(省略)同じ内容であっても、強いコトバと弱いコトバがあるのです。(省略)「強いコトバ」=心を動かすエネルギーのあるコトバ、をどう生みだすか?その方法はジェットコースターの原理と同じです。コトバに高低差をつけてあげればエネルギーは生まれるのです。例えば「あなたが好き」より「嫌いになりたいのに、あなたが好き」の方が高低差があります。
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<強いコトバをつくる5つの技術>
・1)サプライズ法:サプライズ「!」でエネルギーを増やす。
超カンタンだけどプロも使っている技術。
「京都へ、行こう。」→ 「そうだ 京都、行こう。」・2)ギャップ法:スタート時点を下げてギャップをつくる。
オバマ氏、村上春樹氏も使う心を動かす技術。
「あなたが好き」→「嫌いになりたいのに、あなたが好き。」
「これはあなたの勝利だ」→「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ。」・3)赤裸裸法:体の反応を赤裸裸にコトバして心を動かす。
あなたのコトバを、プロが書いたように変える技術。
「あなたが好き」→「くちびるが震えている。あなたが好き。」・4)リピート法:リピートでエネルギーを増やす。
相手の記憶にすりこみ、感情をのせる技術。
「毎日、ぼくらは鉄板の〜」→「毎日 毎日 ぼくらは鉄板の〜♬」・5)クライマックス法:いきなりメインの話でエネルギーを増やす。
寝ている人も目を覚ます。
→「これだけは覚えてほしいのですが、」
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