自社の発信が読まれないとき 業界紙に出して届く相手を変える|超翻訳第27回
アロハ・ブランディング代表の長澤宏樹です。
本日、連載「超翻訳 ── 伝えたいを、伝わるカタチに。」の第27回を note で公開しました。クイーンズランド州の求人と、業界の新聞に連載を出しはじめた話です。
同じ中身でも、出す場所を変えると、見る人が変わる。自分のサイトで読まれるのを待つのをやめて、相手がもう読んでいる紙に出した。

書き直したのに 誰が読んだか分からない
ホームページの会社紹介を書き直した。サービスの説明も足したし、実績にも一件ずつ解説をつけた。前よりずっと分かりやすくなったと思う。
それでも、問い合わせは増えない。誰が読んだのかも分からない。
そもそも、自分の会社のことをわざわざ検索して調べる人は、そんなに多くない。書いたものは、置いた場所で待っているだけになる。
こういうことって、ないですか。
観光の宣伝を 求人として出した
2009年、オーストラリアのクイーンズランド州の観光局が、ひとつの求人を出した。グレートバリアリーフの島の管理人の募集だ。ハミルトン島を拠点に6か月、島々をまわって、見たものをウェブサイトや動画で報告する。年俸は15万豪ドル。名前は「世界で最高の仕事」。
州政府の発表によると、応募は200を超える国から34,684人が集まった。
同じ発表に、この募集の狙いが書いてある。グレートバリアリーフの島々を休暇で行く先として知ってもらうことだ。つまり、やっていたのは観光の宣伝である。それを観光の広告として出す代わりに、仕事を探している人が見る場所に求人として出した。
同じ中身でも、出す場所を変えると、見る人が変わる。
出典:Queensland Government「34,684 apply for the Best Job in the World」2009年2月23日
自分の話の出し先を 業界の新聞に変えた
私も、自分のサイトとnoteに長いこと書いてきた。それはいまも続けている。そのうえで、この秋から、同じ話を業界の新聞にも出すようにした。
化粧品業界の専門紙「週刊粧業」で、9月28日号から月に1回。工務店や住宅会社の人が読む「日本住宅新聞」で、10月15日号から月に1回。書いている中身は、ここに書いてきたことと地続きだ。
紙にしたのは、専門の人に届くからだ。業界の新聞には、いまも切り抜きの文化が残っている。役員が紙面を切り抜いて、現場に回す。オールドメディアと言われるが、その業界の現場と、役員と、専門家の手に確かに届く。
載ってから、動きがあった。新聞を見て、ラジオ番組から出演の話が来た。研修やワークショップを設計する話にもつながって、いまその準備をしている。
出す先を選ぶときに見ているのは、自分の経験から語れるかどうかだ。そして、話せる事例が手元にあるかどうか。そこがないと、どんな媒体に出しても説得力が出ない。
自分のサイトで読まれるのを待つのをやめて、相手がもう読んでいる紙に出した。
お知らせ:世界の受賞広告はなぜ効いたのか 週刊粧業で連載を開始
選ばれる家は伝え方で決まる 日本住宅新聞で連載を開始
自分が語れる分野を ひとつ決める
出す先は、たくさん持たなくていい。ひとつ決まれば、そこから次が来る。
明日から試してみる
まず、自分が語れる分野をひとつ決めてほしい。経験があって、事例を出せて、聞かれたら答えられる分野だ。ここなら負けない、と思える範囲まで狭めていい。
次に、その分野の人が毎月読んでいるものを書き出す。業界の専門紙、業界団体の会報、取引先の社内報、地域の新聞。相手がもう読んでいるものは、調べれば出てくる。
そして、その中のひとつに企画を書いて送る。送る前に、自分の事例を3つ用意しておく。語れることと、その証拠がそろっていれば、相手の編集部も判断ができる。
出す場所が決まると、同じ文章が読まれはじめる。
よくある質問
自社のサイトに書いても 読まれないのはなぜですか?
自分の会社のことをわざわざ検索して調べる人は、そんなに多くないためです。書いたものは、置いた場所で待っているだけになります。
出す場所を変えると 何が変わりますか?
同じ中身でも、見る人が変わります。2009年、オーストラリアのクイーンズランド州の観光局は、グレートバリアリーフの島々を休暇で行く先として知ってもらうための宣伝を、観光の広告として出す代わりに、仕事を探している人が見る場所に求人として出しました。州政府の発表によると、応募は200を超える国から34,684人が集まりました。
業界の新聞に出すと 誰に届きますか?
その業界の現場と、役員と、専門家に届きます。業界の新聞には、いまも切り抜きの文化が残っていて、役員が紙面を切り抜いて現場に回します。
出す先は 何を見て選べばよいですか?
自分の経験から語れるかどうかと、話せる事例が手元にあるかどうかです。そこがないと、どんな媒体に出しても説得力が出ません。
明日から試せることは何ですか?
まず、自分が語れる分野をひとつ決めます。経験があって、事例を出せて、聞かれたら答えられる分野です。次に、その分野の人が毎月読んでいるものを書き出します。業界の専門紙、業界団体の会報、取引先の社内報、地域の新聞などです。そして、その中のひとつに企画を書いて送ります。送る前に、自分の事例を3つ用意しておきます。
「世界で最高の仕事」とは何ですか?
2009年に、オーストラリアのクイーンズランド州の観光局が出した求人です。グレートバリアリーフの島の管理人の募集で、ハミルトン島を拠点に6か月、島々をまわって、見たものをウェブサイトや動画で報告する仕事でした。年俸は15万豪ドルです。
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連載「超翻訳 ── 伝えたいを、伝わるカタチに。」/毎週月曜、朝7時更新
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