企業出版でブランドをつくる——失敗しない「テーマの決め方」5つの視点
「本を出してブランドを強くしたい。でも、何をテーマにすればいいのか分からない」——企業出版のご相談で、最初に必ず出てくる悩みです。結論から言うと、企業出版の成果の多くは、書き始める前の「テーマ設計」で決まります。国内外200超のブランドに携わってきたクリエイティブ・ディレクターの視点で、失敗しないテーマの決め方を5つに整理します。
「何を書くか」の前に、「なぜ出すのか」
企業出版のテーマ選びでまず確認すべきは、書きたい内容ではなく「出版で何を動かしたいのか」です。新規顧客との接点づくりなのか、採用なのか、社内への浸透なのか。目的が違えば、選ぶべきテーマも語り口も変わります。ここが曖昧なまま「社長の半生記」に流れると、読み手のいない本になりがちです。
テーマの決め方——5つの視点
1. 未来の顧客から逆算する
読んでほしいのは「今の顧客」ではなく「これから顧客になる人」。その人が今、何に困っていて、どんな言葉で検索するか。テーマはそこから逆算します。
2. 会社の「何を・なぜ」と接続する
流行のキーワードに寄せたテーマは、一時の注目は取れても会社のブランドには積み上がりません。自社がなぜこの事業をやっているのか——パーパスと地続きのテーマだけが、出版後もブランドの資産として働き続けます。
3. 「現場の一次情報」で差をつくる
同じジャンルの本は書店にすでに並んでいます。勝ち筋は、理論の網羅ではなく、自社の現場でしか得られない一次情報。失敗談・実例・数字が、類書との決定的な差になります。
4. 出版後の展開から逆算する
本は出して終わりではなく、講演・研修・採用・広報・オウンドメディアへ展開してこそ効きます。「この章はそのまま研修の教材になるか」「このテーマで登壇依頼が来るか」——出版後の使い道まで見えるテーマが、良いテーマです。
5. 経営者が「語り続けられるか」
出版すると、経営者はそのテーマの人として見られます。取材でも商談でも、何年も語り続けることになる。背伸びしたテーマではなく、本心から語り続けられるテーマかどうかが、最後の判断基準です。
よくある失敗
・目的を決めずに「とりあえず会社の歴史」をまとめてしまう
・社内では常識の専門用語のまま書いて、未来の顧客に届かない
・出版がゴールになり、展開の設計がないまま在庫だけが残る
テーマが決まれば、ブランドが動き出す
テーマ設計は、実は「会社の考えの言語化」そのものです。だからこそ私たちは、本づくりを起点にブランド全体を動かす出版ブランディング(パブリッシング・ブランディング)という方法を提唱しています。テーマの壁打ちからで構いません。こちらのページから、お気軽にご相談ください。
▼ 出版ブランディングのサービス詳細・企業出版との違いは、こちらでまとめています。
出版ブランディングとは|企業出版との違いと、本からブランドを動かす方法

