Meta「Muse」の使い方 1週間使ってわかったこと|実装ノート第45回
アロハ・ブランディング代表の長澤宏樹です。
11月5日に、noteで書いている個人連載「AI×長澤実装ノート」の第45回を公開しました。MetaのAIエージェント「Muse(ミューズ)」を1週間使ってみた回です。
結論からいうと、MuseはClaude Codeの置き換えではありません。けれど、AIエージェントとは何かを理解する入口としては、とても簡単でわかりやすいと感じました。

MuseはAIエージェントを身近にしました
Metaの発表によると、Museは9月に北米で先に始まり、2026年10月23日に日本でも提供が始まりました。北米以外では、日本が最初の提供地域です。スマホにアプリを入れて話しかけるだけで始められて、多くの基本的な機能は無料です。
一番驚いたのは、私がClaude Codeで時間をかけて組んできたことが、Museでは話しかけるだけで実現できてしまうことでした。前もってスケジュールのアラートを出してくれるところは、秘書のようです。アプリを閉じてもクラウドの上で作業を続け、メールの送信や買い物の前には必ず本人に確認する決まりです。
秘書ひとりのMuseとチームで動くClaude Code
私は、AIエージェント秘書のひしょっちを窓口に、記事の編集、SNS、研修の準備と、役割ごとに担当を分けています。1人のAIに何でも頼むと、指示どうしがぶつかってしまうからです。
- Muse:Metaのクラウドにある自分専用のコンピュータで動きます。スマホで話しかけるだけで頼めて、なんでもこなす秘書が一体です。始め方は、アプリを入れて話しかけること
- Claude Code:自分のパソコンで動きます。窓口の秘書に頼むと担当に振り分けられ、編集・SNS・研修など役割ごとの担当がいます。始め方は、役割を書いた設定ファイルを作って育てること

AIエージェントを知る入口はMuse、仕事ごとに育てるならClaude Codeのチームだと思います。
つなぐものと移す情報は選んで使います
Museは、Metaのクラウドの上にある、利用者ごとの専用の環境で動きます。便利さの陰で、自分のデータやログインの情報が、Metaのクラウドに置かれます。サービスの運営や安全のために必要なときは、Metaがデータに触れることを妨げない、とMeta自身が説明しています。海外では、Facebookマーケットプレイスでの売り買いをMuseに任せた人が、許可を「いつも許可」にしていたために、Museが取引相手に自宅の住所を伝えてしまった、という報道もありました(Fortune)。
私は、Claudeから自分の情報を吸い上げてMuseに移しました。移すときは、お客さまの名前や金額、社内だけの情報は移さず、仕事のやり方や好み、口ぐせくらいにとどめておくのが安心です。
AIエージェントに選ばれる理由を持てるか
Metaは、Museの先に「パーソナルスーパーインテリジェンス」を見ています。日本では、メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとの連携を進めると発表しています。
これまでのMetaは、広告を見せて、買う人と売る人をつなぐ会社でした。これからは、AIエージェントが本人の代わりに探して、比べて、予約して、買うところまでやる。人とお店のあいだに、Museが立とうとしています。そうなると、お店や会社にとっての問いが変わります。人に選ばれるだけでなく、AIエージェントに選ばれる理由を持てるか。ブランドの仕事をしている私には、ここが一番気になるところです。
企業研修のご案内
AIエージェントと仕事をする方法は、企業向けの研修でもお届けしています。
AIエージェントと仕事する方法を身につける研修では、まずディレクション思考で、仕事の方向を1行で決めて相手に伝える書き方を紙の上で身につけます。次にAIエージェントの使い方で、その依頼の文を自分のAIに入れ、答えを資料と照らして確かめます。そのあとは月1回、持ち込んだ業務をその場でAIエージェントと仕事する仕組みにしていきます。
▼ 続きを読む(note連載 第45回)
https://note.com/hirokinagasawa/n/naf1a9d4854e3
よくある質問
Metaの「Muse」とは何ですか?
MetaのAIエージェントです。9月に北米で先に始まり、2026年10月23日に日本でも使えるようになりました。北米以外では日本が最初の提供地域です。多くの基本的な機能は無料で使えます。
Museの始め方は?
スマホにアプリ「Muse」を入れて(パソコンなら muse.ai)、ログインします。最初の会話で、Museが「私を何と呼びたいですか?」と自分の呼び名を聞いてくるので、答えます。そのあと、Gmailなど、つなぎたいアプリを選んでつなぎます。やりとりをAIの学習に使うかどうかの設定はオフにもできるので、気になる人は設定から切っておきます。
MuseはClaude Codeの代わりになりますか?
置き換えるものではありません。画面に出てくるのは基本的にMuseひとりで、なんでも引き受けてくれる秘書がひとりいる形です。Claude Codeで作るのは、役割ごとに育てるチームです。ただ、AIエージェントとは何かを体でわかる入口として、Museはとてもわかりやすいと思います。
Museを使うときに気をつけることは?
Museは、Metaのクラウドの上にある利用者ごとの専用の環境で動くので、自分のデータやログインの情報がMetaのクラウドに置かれます。Metaは、サービスの運営や安全のために必要なときはデータに触れることを妨げない、と説明しています。海外では、許可を「いつも許可」にしていたために、Museが取引相手に自宅の住所を伝えてしまったという報道もありました。Claudeなどから情報を移すときも、お客さまの名前や金額、社内だけの情報は移さないほうが安心です。
AIエージェントに選ばれる理由を持てるか、とはどういう問いですか?
Metaは、日本ではメルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとの連携を進めると発表しています。AIエージェントが本人の代わりに探して、比べて、予約して、買うところまでやるようになると、お店や会社は、人に選ばれるだけでなく、AIエージェントに選ばれる理由を持てるかが問われる、と私は考えています。
AIエージェントと仕事をする方法は、研修で身につけられますか?
はい。企業向けの研修でお届けしています。AIエージェントと仕事する方法を身につける研修では、まずディレクション思考で、仕事の方向を1行で決めて相手に伝える書き方を紙の上で身につけます。次にAIエージェントの使い方で、その依頼の文を自分のAIに入れ、答えを資料と照らして確かめます。そのあとは月1回、持ち込んだ業務をその場でAIエージェントと仕事する仕組みにしていきます。
▼ AIエージェントと仕事する方法を身につける(企業向け研修)
https://alohabranding.com/#ai-agent
▼ 前回(第44回)AIエージェントへの指示の出し方
https://alohabranding.com/ai-direction-thinking-ab-aix44/
▼ 役割ごとに担当を分ける話(第42回)
https://alohabranding.com/ai-subagent-memory-ab-aix42/
▼ Metaの発表(日本での提供開始・2026年10月23日)
https://about.fb.com/ja/news/2026/10/muse-personal-ai-agent-launches-in-japan/
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